広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。
おすすめの一冊(広報かみしほろNo.679)
34 | 令和6年10月25日 14時 更新 |
概要
土に贖う
河﨑秋子
この作品は、養蚕業・ミンク養殖・ハッカ栽培・羽毛採取・装蹄業・レンガ製造と、かつて北海道にあった産業に携わっていた人たちの人生を描いています。この本で「その当時は、このような産業が北海道にはあったのか」と、知ることができました。
登場する人物たちは、それぞれの仕事で夢を掴もうと懸命に生きますが、どれも最後に迎えるのは悲しい結末。栄えては衰える、その無常さが胸に刺さり、「何かこの人たちにとって、もっと良い結末はなかったのか」と考えました。
特に、第1編目「蛹(さなぎ)の家」では、札幌で養蚕業を営む家庭に育った娘の半生を描いています。家が衰退していく様、そして最後の1ページにはとても衝撃を受けました。
最後の7編目は、現代につながる話であり、かすかな希望がみえたような気がしました。
今ある産業やそれに関わる人たちの生活がなくならないで欲しいとということが頭から離れません。
河﨑秋子
この作品は、養蚕業・ミンク養殖・ハッカ栽培・羽毛採取・装蹄業・レンガ製造と、かつて北海道にあった産業に携わっていた人たちの人生を描いています。この本で「その当時は、このような産業が北海道にはあったのか」と、知ることができました。
登場する人物たちは、それぞれの仕事で夢を掴もうと懸命に生きますが、どれも最後に迎えるのは悲しい結末。栄えては衰える、その無常さが胸に刺さり、「何かこの人たちにとって、もっと良い結末はなかったのか」と考えました。
特に、第1編目「蛹(さなぎ)の家」では、札幌で養蚕業を営む家庭に育った娘の半生を描いています。家が衰退していく様、そして最後の1ページにはとても衝撃を受けました。
最後の7編目は、現代につながる話であり、かすかな希望がみえたような気がしました。
今ある産業やそれに関わる人たちの生活がなくならないで欲しいとということが頭から離れません。
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