広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。
おすすめの一冊(広報かみしほろNo672
69 | 令和6年4月2日 14時 更新 |
概要
「襷掛けの二人」
島津 輝/著
河﨑秋子さんの「ともぐい」が第170回直木賞受賞となり、図書館では、河﨑さんの作品が多くの方に読まれるようになりました。「ともぐい」以外の候補作は5作ありましたが、その中でも「襷がけの二人」がおすすめです。
主人公は千代。平凡すぎて存在感がないことが悩みの種。大正15年、父親同士が親友で、親交の深い家の長男に嫁ぎます。その家には元芸者で女中頭の初枝が同居していました。嫁いではみたものの、千代と夫の関係は何故か睦ましくはなりません。そんな中で千代と初枝は仲良くなり、そして子弟のような関係になっていきます。
昭和20年、空襲で千代は全てを失い、声までもまるで別人のようになってしまいます。一方初枝は、人を助けようとして視力を失います。生き別れとなり、2人の運命は大きく変わってしまうのです。
戦後、千代は寮母となって生計を立てます。一方の初枝は三味線の師匠となっていました。そして2人は再び出会います。
島津 輝/著
河﨑秋子さんの「ともぐい」が第170回直木賞受賞となり、図書館では、河﨑さんの作品が多くの方に読まれるようになりました。「ともぐい」以外の候補作は5作ありましたが、その中でも「襷がけの二人」がおすすめです。
主人公は千代。平凡すぎて存在感がないことが悩みの種。大正15年、父親同士が親友で、親交の深い家の長男に嫁ぎます。その家には元芸者で女中頭の初枝が同居していました。嫁いではみたものの、千代と夫の関係は何故か睦ましくはなりません。そんな中で千代と初枝は仲良くなり、そして子弟のような関係になっていきます。
昭和20年、空襲で千代は全てを失い、声までもまるで別人のようになってしまいます。一方初枝は、人を助けようとして視力を失います。生き別れとなり、2人の運命は大きく変わってしまうのです。
戦後、千代は寮母となって生計を立てます。一方の初枝は三味線の師匠となっていました。そして2人は再び出会います。
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