おすすめの一冊(広報かみしほろNo.530)

このお知らせは1年以上前のものです

概要

オリンピックからW杯まで
       
生島 淳 著


 スポーツの世界で重責を担う審判員の仕事に迫り、誤審が生まれる背景や対策について述べた本。スポーツ観戦の好き嫌いを問わず、広い範囲の読者の興味を引きそうな内容となっています。

 日韓共催サッカーW杯で相次いだ誤審。ミュンヘンオリンピック男子バスケットボール決勝での残り3秒のドタバタ劇。採点競技の闇をあらわにしたソルトレイクシティオリンピックのフィギュア・スケート。その他、野球やラグビーなど様々な競技を取り上げています。

 中でも、2000年シドニーオリンピック・男子柔道100kg超級決勝の篠原-ドゥイエ戦を記憶している方は多いのではないでしょうか。篠原の一本と思われた技が相手のポイントとされ、優勝を逃した試合です。この誤審の理由の一つとして、柔道の世界的な普及に伴い相対的に良質の審判員が減ってしまったという皮肉な事情を挙げています。

 ロンドンオリンピック開幕を前に、スポーツの見方が変わるこんな一冊はいかがでしょうか。


おすすめの一冊
 広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。


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