広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。
おすすめの一冊(広報かみしほろNo.529)
894 | 平成24年4月25日 15時 更新 |
このお知らせは1年以上前のものです
概要
孔子さまへの進言 中国歴史人物月旦
楊 逸 著
中国は日本の思想・文化を語る上で切っても切れない国です。特に孔子の教えは、日本の知識人には一般常識であった時代もあり、また現代も生き続けています。この本では、その孔子を含め始皇帝・則天武后・魯迅・毛沢東・蒋介石など中国史に燦然と輝く偉人たちの素顔に迫っています。
著者は外国人で初めての芥川賞受賞作家です。1964年生まれですので、文化大革命の激動期に成長しています。当然、天安門事件から現在までの歴史も中国人としてリアルに知っているわけです。
歴史上の人物評価は時代によって変化します。特にこの百年だけでも中国ほど変化を続けた国はありません。故に中国人作家が書いたこの本には意味があります。特に魯迅への評価が、その時々の為政者に都合よく利用されてきたことが興味深く感じられました。
楊逸ファンだけでなく、中国史や中国時代小説ファンには特におすすめしたい一冊です。
楊 逸 著
中国は日本の思想・文化を語る上で切っても切れない国です。特に孔子の教えは、日本の知識人には一般常識であった時代もあり、また現代も生き続けています。この本では、その孔子を含め始皇帝・則天武后・魯迅・毛沢東・蒋介石など中国史に燦然と輝く偉人たちの素顔に迫っています。
著者は外国人で初めての芥川賞受賞作家です。1964年生まれですので、文化大革命の激動期に成長しています。当然、天安門事件から現在までの歴史も中国人としてリアルに知っているわけです。
歴史上の人物評価は時代によって変化します。特にこの百年だけでも中国ほど変化を続けた国はありません。故に中国人作家が書いたこの本には意味があります。特に魯迅への評価が、その時々の為政者に都合よく利用されてきたことが興味深く感じられました。
楊逸ファンだけでなく、中国史や中国時代小説ファンには特におすすめしたい一冊です。
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