おすすめの一冊(広報かみしほろNo.525)

このお知らせは1年以上前のものです

概要

風色の町~翔太とフウマの物語~

野口祐加


著者は上士幌出身の作家です。これまで、3作品を出版しています。この作品は、北海道児童文学シリーズ第21巻として出版されました。
 夏休み、母親の出産のため、北海道の祖父母の家で過ごすことになった翔太は、近所の浩之と友だちとなり、「熱気球」が飛び、「サックシュオルベツ川」が流れ、子どもたちが「あーちゃん」で買い物をし、「スギ花粉症」に関する事業を展開する町で楽しくすごしていました。そんなとき、風の子フウマに出会います。フウマは風を操る不思議な力を持つ少年でした。
 この町には風の子伝説がありますが、風の子の姿は特別な人間にしか見えず、翔太と浩之以外にフウマの存在を知る者はいません。しかし、この作品で重要な役割を果たすヤスジイには、姿は見えなくても風の子の存在を信じ、感じることができます。
 そして、事件が起きます。フウマの一族が大切にし、昔は町の人々も御神木として敬ってきた銀杏の木を、町が宿泊施設建設のために切ることを決めたのです。翔太・浩之・ヤスジイ、そしてフウマは立ち上がります。
 上士幌出身の野口祐加さんの今後の活躍が、とても楽しみです。


おすすめの一冊
 広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。


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