広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。
おすすめの一冊(広報かみしほろNo.524)
859 | 平成23年12月7日 10時 更新 |
このお知らせは1年以上前のものです
概要
あるクリスマス
トルーマン・カポーティ/作 村上春樹/訳 山本容子/銅版画
6歳の少年バディーは両親が離婚したため、アラバマの母親の実家で育てられていますが、父親とクリスマスを過ごすために一人でニューオリンズを訪れることになりました。
好男子の父は彼なりに息子を愛しており、息子からも愛されたい、一緒に住みたいと望むのですが、バディーはどうしても居心地が悪く、早くアラバマに帰りたくて仕方がありません。傷つきやすい父は不器用にしか息子を愛せず、いつか息子をも傷つけてしまうのです。そしてそれは母も同様でした。
最終日にバディーは「父さんに愛してると言ってくれ」という父の哀願から逃れるようにアラバマへ帰るバスに乗り込みます。バスの中でバディーは体じゅうに激しい痛みを感じ、履き慣れない靴のせいかと靴を脱ぐのですが痛みは去らず、その後もこの不思議な痛みが消えることはありませんでした。
「ティファニーで朝食を」の作者が綴る、優しく透明な哀しみを感じる小作品です。山本容子さんの銅版画の挿絵も素敵です。
トルーマン・カポーティ/作 村上春樹/訳 山本容子/銅版画
6歳の少年バディーは両親が離婚したため、アラバマの母親の実家で育てられていますが、父親とクリスマスを過ごすために一人でニューオリンズを訪れることになりました。
好男子の父は彼なりに息子を愛しており、息子からも愛されたい、一緒に住みたいと望むのですが、バディーはどうしても居心地が悪く、早くアラバマに帰りたくて仕方がありません。傷つきやすい父は不器用にしか息子を愛せず、いつか息子をも傷つけてしまうのです。そしてそれは母も同様でした。
最終日にバディーは「父さんに愛してると言ってくれ」という父の哀願から逃れるようにアラバマへ帰るバスに乗り込みます。バスの中でバディーは体じゅうに激しい痛みを感じ、履き慣れない靴のせいかと靴を脱ぐのですが痛みは去らず、その後もこの不思議な痛みが消えることはありませんでした。
「ティファニーで朝食を」の作者が綴る、優しく透明な哀しみを感じる小作品です。山本容子さんの銅版画の挿絵も素敵です。
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